attention!
リハビリ作品なので、別段えろくないのですが題材的にR指定。
リオセスリとヌヴィレットが、いわゆる相愛関係となってから、人間軸にて換算するとそれなりの期間が過ぎた。水底に住まうリオセスリとしては、雲の上の存在とも取れるヌヴィレットに対して、ある程度人としての心得の通じない可能性は考慮していた。時間はかけたからこそ、軽いふれあいやキスまでは進んだものの、あと一歩はどうしても毎回逃げられた。男としての矜持は多少考え物ではあったが、それでもリオセスリは根気よく待った。そうしてようやく重々しくも開いたそのヌヴィレットの口から、複雑な事情を聞くこととなる。
いわく、ヌヴィレットの下半身は見た目通りの男性器は備わっておらず、代わりに女性器がある、との事だ。
一世一代の告白をしたヌヴィレットは、気味が悪くないだろうかと色々と心配していた様子だったが、ああなんだそんなことかとリオセスリは拍子抜けしたかのように、ただ彼を抱きしめた。そうしてようやくヌヴィレットも緊張していた肩の力を抜いたのだった。
◇ ◇ ◇
言われなくとも、ヌヴィレットが全部ハジメテな事は容易に見て取れた。リオセスリはそんな初心な反応を一つ一つ楽しみながらも、衣服を脱がせて柔い肌をなぞりながら、事を進めていく。こんな時でもヌヴィレットの所作は美しくある事を再確認しつつも、緩めたベルトと下履きの隙間に軽く指を入れた。
「脱がしても?」
「ああ……大丈夫だ」
言葉で伝えたのと実際に視認されるのは別だと思う部分もあるかもしれないが、意を決して伝えた際にリオセスリの反応に嫌悪がなかったことに安心したのか、驚くほどすんなりヌヴィレットはこちらに身を任せてくれた。一声かけたしここでじらすのもどうかと思い、リオセスリは手を進めた。ヌヴィレットも軽く腰を浮かせてくれて、これから先のつつがない営みに向けて協力してくれた…のだが。
「ん?」
予め聞いていたからこそ、脱がせて見える光景はある程度予測していた。これからの為に、悪いが既にヌヴィレットの脚は掴んでいたが、太ももとの隙間に見える三角形の絶対空域。
そこが、予想していなかった無毛で、思わず面を食らったのだ。
「リオセスリ殿?」
「悪い、ちょっと失礼」
ちらっと見るだけで済まなかったせいか、恥じらいと戸惑いを見せたヌヴィレットに申し訳ないと思ったが、それでも必要な確認行為である。謝罪の言葉をかけてから、ヌヴィレットの二の腕を軽く掴んだ。わけがわからないまま無抵抗顔を見せつつも、こちらの行動を阻害するそぶりは見せなかったため、腕全体を持ち上げても軽くそちらを見入る程度であった。
遠慮なく、ヌヴィレットの腕をぐいっと上方に上向かせ、そのさらりとした脇を確認するものの、こちらも無毛であった。
ここまで凝視されれば、さすがに訝しんで盛大に首を傾げながら、ヌヴィレットは身を起こした。
「何かおかしいことでも?」
「いや、あんたは本当に生えてないんだなって」
「………私は、君が拳闘をしている姿を見たことがあるが、君にも見当たらなかったと思うが」
「あれは、一応処理しているというか、髭と同じようなもんだ」
ヌヴィレットには、毛根の痕跡一つ見当たりはしなかった。そういえば、髭もかと。考えるより先にリオセスリは自身の顎に手をやった。管理者として身だしなみは整えているので、当然見せはしないが、それでも比較すれば思い当たるところはある。そうはいったものの、やはりヌヴィレットはあまりピンと来ていないようなので、やはりこれは体質だと判断する。よくよく考えれば、これに限らず発汗や匂いも連想させることがないのだ。フォンテーヌに存在するありとあらゆる知識を知りえていようとも、そもそもの根本が自身に備わっていなければ百聞は一見に如かずである。このままなし崩しに進めるには少々難しい相手。きっと一度浮かんでしまった疑問を払拭して流されてくれなどしないだろう。
これは…見せた方が早いかと、リオセスリは膝立ちのままベルトを緩めて自らの性器を露出させた。
「あー、つまり。こうだ」
「なっ………これは」
明らかに動揺して困惑の顔を見せるヌヴィレット相手に、リオセスリは下の毛はまあこうあるもんなんだと説明することとなる。
今まで見比べる相手さえいなかったという様子は、ありがたいことだが免疫がなさすぎるのも良いことではないのかもしれない。さすがにあまり注視すべきものではないと理解はしていようが、その切れ長のまつ毛を少し伏せつつも存在の確認をしている姿はあった。明らかに興味津々な事は隠してはいない。自分のものとは明らかに造形の違うものに引かれるよりは、よほどマシであろう。
「その、これは君の髪の毛などとは少々異なるようだが………触っても?」
「少しなら」
許可を得た事よって、おずおずとヌヴィレットの白無垢色の手が新境地へ伸ばされる。未知との遭遇。そして、指の数本が、ふわふわと上辺をなでる。他人に意図をもって触れられるような個所ではないので正直くすぐったいが、リオセスリは微動だにしなかった。最初は何度か視線を外されもしたが、一度触ってしまったことで大胆になったのか、じーと観察もされる。茂みという存在の確認。こういうものなのかと知覚するように。
ふぁさふぁさと、その長く白い指に絡まるより前に、ヌヴィレットは想像だにしなかった行動に出た。
「ヌヴィレットさん、なにを…」
一旦リオセスリから手を離したので、理解に対する納得は終わったのだろうと思ったのだが。次の瞬間、ヌヴィレットはぺたんと座ったまま自身の下肢へとするりと手を伸ばした。
そのまま少し股を広げれば、その一片の曇りもない双丘付近を隠すものは一切ない。先ほどリオセスリに触れていた時と同じように、一筋の割れ目の上。へそよりは随分したの、下腹部の少し下を同じような仕草でなでてみる。しかし、さすっても、ただつるつるしているだけである。真似でも必要性がないと赤裸々に明かされるだけであった。
「私の性器は、毛が無いから不十分なのだろうか?」
「いや………これはこれで…じゃなかった。 あー、本来は保護する役目だと思うんだが」
「もし、君が妙だと思うのであれば、可能ならば改善も考えるのだが」
「そうは言ってない。それに、今まで特に問題なかったんだから、あんたが特に何かする必要はないと思う」
思わず感想を口走ってしまうところだったが気を取り直して、リオセスリは差しさわりのない答えを用意したが、どうやら納得いったようであった。
実際、立場的にも普通の人間がヌヴィレットのそこを視界に入れる機会などないだろうし、結果オーライという奴だ。この勢いでは下手なことを言えば、斜め上の方向に向かってしまうかもしれない可能性だってある。
「そうか。このような奇特な身体を受け入れてくれて感謝する」
事足りているようなら良かったと、胸を撫でおろすヌヴィレットだが、感謝を伝えたいのはこちらの方だった。
正直、こんなきれいな女性器をマジマジと見たことはリオセスリにはなく、もう少し自分が若かったらここまで冷静にいられた自信はない。妙な趣味はないと思っていたのだが、それでも抗いきれないほどの魅力がヌヴィレットにはあった。
「そろそろ、触っても良いかい?」
「もちろん構わない」
許しを得た。無防備にも身を任せるように、ヌヴィレットは尻を地に着けて膝を立てて揃えて見せた。最初こそはバランスを取るかのように両脚を両腕で抱える姿勢ではあったが、その腕で離されて脚が薄くでも開けば、紛れもなく望む光景がそこにはあった。
今まで守り続けていた純潔を示すかのように、ぴっちりと閉じた双丘であったが、狼に許可を与えた今では、まあ何とも頼りがいがなく隙だらけにしか思えない。このまま一生開かれることがないと想定されているものを暴くという高揚が、あった。リオセスリは露骨には触れずに、自身の人差し指と中指をそっとヌヴィレットの割れ目に添えて比べてみるが、たったそれでももうそこは全てが隠れてしまうくらい危うい。そんな二つの指の間からの割れ目が亀裂となる、一つの筋が見え隠れしている。たったここだけでも、ヌヴィレットの慎ましさが顕著に表れているのだ。
神聖な個所を一気に割り開きたい衝動を抑えつつも、ひと先ずは先ほどリオセスリが触られた時と同じように並べた指を軽くスライドするだけに留める。指の腹先だけで、わずかにふにっとした弾力をかする。まだ何も知らない双丘は、きっとこちらの意図を計り知れていない。内股を半分強制的に開かせて割り入っているのに、未だにその秘所はぴたりと閉じたまま。しかし、無毛のおかげで赤裸々にその変化をつぶさに示してくれる。
「ん………これ、は」
「楽にしてていい、そのまま―――」
ヌヴィレットの内ももに、不要な力が入る様子がシーツの皺にまで伝る。他者から与えられる不確かな刺激の逃がし方など知らないから、息を詰めるしかないのだ。だからやはり、どうしても暴きたくなる。優しいだけでは、この先は甘受できないのだから。
いよいよ人差し指の腹をズラして、すうっと通った筋をなぞる。割れ目には、一切の突っかかりがなく、ただぴとりと吸い付いてくる。油断すると、すっと沈みそうだった。その、つるっとした秘裂の上辺。少しでも力を入れれば、露見してしまいそうな危うさがあった。
「ひ、…ぁ………リオ、セスリどの………っ」
先ず最初に伺い知れたのは、ぷちゅっしたと透明な粒のような雫。一度浮かび上がった後は、とめどなくリオセスリの指をぷにゅりと濡らし始めた。その一滴たちの隙間から、割れ目が徐々に本当の姿を露見していく。ヌヴィレットは身体中が白すぎてその色以外を見せるつもりは本来はないのだろうが、ここだけは違う。うっすら赤身かがった媚肉が、小出しに見え隠れする。晒された秘裂は、わずかな膨らみを秘匿することはもう出来なくなっていた。
薄く、はくはくと動く肉びらとは明らかに異なる様相の肉芽が、くりっと姿を現していた。ひくつきながらも、ぴんっと存在を示しているので、リオセスリは指先だけですりすりと戯れてやる。
「あっ…う、……ん………ふぁ、…んっ!」
むずがゆいとは明らかに違うびくびくと跳ねる反応を示したヌヴィレットは、腰ごとシーツから逃げようとするので、当然リオセスリは掴んで留める。
吸い付く秘裂の蜜壺からじわりと溢れた愛液をすくい、肉芽の中心をわざと外しながらくりくりと左右に転がす。空気に触れる可能性のある個所で、多分ここが一番赤い―――
やっぱり何もかも明け透けな無毛は、弊害があるな…と思わず心の中で呟きながらも、リオセスリは震える肉芽の中心芯をにゅぐりっと親指で押しつぶした。