attention!
バレンタイン話で、2/11 神の叡智14で無料配布した内容と同じとなります。
バレンタインデーのフォンテーヌには、
暗黙のルールがある―――
「えっ、どうして……大審判官様がメロピデ要塞に?」
「あなた、馬鹿ね。今日は、バレンタインデーでしょう。当然よ」
「あっ! そうか。俺には無縁だったから、忘れてた」
メロピデ要塞管理エリアの円周を、ヌヴィレットは共も付けずに闊歩していた。行き交う看守や囚人に若干遠巻きに見られる事はあるものの、皆が今日と言う日付を認識した瞬間、それ以上深くは考えず元の業務に戻るの繰り返しだ。本日のヌヴィレットのメロピデ要塞訪問は、完全に私用であることを誰もが認知していた。
一様には示せないものの概ねバレンタインデーとは、女性が親しい男性にチョコレートをプレゼントする日とされている。そこにはいろいろなドラマが存在しているのだが、毎年この国の最高審判官であるヌヴィレットが、唯一パレ・メルモニアへ有給休暇申請を提出する日でもあった。数百年続く事項であるので、フォンテーヌ人からすると己が生まれたときより、曾祖父からさえも聞き伝えられる事象だ。ヌヴィレットは男性であって、チョコレートを受け取る側である。そうして、彼が激愛するメリュジーヌがこの日ばかりはこぞってチョコレートを用意するのであった。
遥か昔は、メリュジーヌがチョコレートを届けに遥々ヌヴィレットの元を訪れたのだが、フォンテーヌ廷までの移動が大変な者もいるため、いつしかヌヴィレット自身が受け取るために方々各地を巡り歩き回る事が習慣化されたのだった。その為、恒例行事としてこの日ばかりはフォンテーヌ人は敢えてヌヴィレットの行動に触れないようにしていた。ヌヴィレットとメリュジーヌとの貴重な触れ合いの時間を、邪魔してはいけないのだ。
「ヌヴィレットさん、いらっしゃい!」
「シグウィン……すまない。遅くなってしまった」
「ううん。オティニエとおしゃべりしていたから、待つのはちっとも苦じゃなかったわ。ちょうどさっき別れたのだけど、彼女には会ったかしら?」
「ああ。先ほど、要塞の入口でありがたく受け取る事が出来た」
医務室を訪れたヌヴィレットは、空になったミルクセーキの器を眺めて微笑ましくシグウィンに向き直る。立地的に深層に位置する為、毎年の訪問でメロピデ要塞が一番後回しになってしまうのは申し訳なく思っている。それでも、嬉しそうにはにかむ表情を見せてくれた。
「はい、ヌヴィレットさん。特製のチョコレートよ!」
「ありがとう。心より感謝する」
「今年も、ヌヴィレットさん用にアレンジしたの。きっと、気に入るわ」
そうして、期待した淡いピンク色をしたショコラケースを手渡される。シースルーリボンと華やかな柄の入った細身の赤いリボンの二種類が十字に巻かれ、真ん中の結び目にはハートのピックがタグとして紐づいている。ラッピングからして可愛らしいの権化である。箱をちょこんっと両手に乗せたヌヴィレットは、噛み締める様に眺めた。
が、ふとここで気が付いた事項があった。
「シグウィン、勘違いだったら申し訳ないが。このチョコレートは、私宛で本当に間違いはないだろうか?」
「え?」
「このタグに記載された名だが……」
「あっ! あーー。このチョコレートは、公爵用のだったわ。大変!」
「ふむ、もしかして。私用のチョコレートは、リオセスリ殿に渡してしまったということだろうか?」
「そうなの。ちょっと前に執務室に行って、公爵にあげたのだけど。それがきっとヌヴィレットさん用だわ。本当にごめんなさい。直ぐに行って事情を話してくるわ」
「なに、気にすることはない。これからリオセス殿の執務室に立ち寄るから、交換すれば問題ないだろう。私が行こう」
タグに書かれた名前を目にして、一応の確認をしたのだが、やはりそうだったかとヌヴィレットは軽く納得する。バレンタインデーは親しき者にチョコレートを渡すイベントと化しているので、シグウィンが毎年リオセスリに渡している事も織り込み済であった。そうして、本当に申し訳なさそうに平謝りするシグウィンを押しとどめる事にする。わざわざこの時間まで待ってもらっていたのに、ミスとはいえ手間をかけさせるのはヌヴィレットの本意ではなかった。
医務室を出る瞬間まで謝罪の様子を見せるシグウィンに、何でもないように振舞いながら、ヌヴィレットは管理者の執務室を目指すことにした。
◇ ◇ ◇
「ヌヴィレットさん? 看護師長なら、今日は医務室にいる筈だが。どうしたんだ」
執務室前の看守に一応声をかけてから入室すると、リオセスリは執務机ではなく奥に備え付けられているソファに座り、ゆっくりとお茶を嗜んでいた。
「突然、失礼する。リオセスリ殿、シグウィンからチョコレートを貰ったと思うのだが」
「ああ、それか。さっき食べたぜ。今年はミルクセーキ味じゃなくて、まあなんとも不思議な味わいのチョコレートだったが」
「まさか。食べてしまったのか?」
想定外の事態にヌヴィレットは少し目を見開いて迫ってしまった。交換すれば良いと安易に思ってしまったが為に、この展開は予想していなかったのと、最大の懸念点もあり少しいつもより大き目な声が出てしまった。
「おいおい、なんだって言うんだい?」
「実は、君の食べたチョコレートは本来ならば、私宛の物だったのだ。君の為のチョコレートはこちらになる」
すっと、テーブルの上にそのチョコレートの包みを置いた。軽くタグを指先で示すと、そこに名前が記載されている事にリオセスリも気が付いたようで、あっと小さく声をだしている。そうして確かにリオセスリの言う通り、ティーポットの横には既に空となってしまったヌヴィレット用のチョコレートの箱がありありとその姿を見せている。
「そいつはすまないことをした。どれ、看護師長に謝罪に行かないと……な」
「……リオセスリ殿?」
何気ないようにいつものようにソファから立ち上がろうとしたリオセスリであったが、それは叶わずぐらりとその身体は揺れて、またソファに舞い戻る事となった。慌てたヌヴィレットは、ソファの近くへ駆け寄る事となった。
「っ……悪い。なぜか、少し気分が悪いようだ」
「もう、効果が出てしまったのか」
「どういうことだ?」
「君が食べたチョコレートだが、恐らく人間の身体には何らかの害があると思われる」
「は?」
眩暈を抑えソファに手を付き身体を支えているリオセスリが、改めて空となったチョコレートの箱に視線をやった。そうして意味がわからないという表情をこちらに見せた。
「君も知っての通り、私の身体は少々特殊だ。シグウィンは、それに合わせて毎年バレンタインには本来の私が好む作用のあるチョコレートを作ってくれるのだ」
「そいつが、人間には少々悪さをするってことかい?」
「試したことはないが、その可能性が高い」
「例年アレだから、さっさと食べようとしたツケが回ったのか。まさかミルクセーキより、厄介とはな……」
自らの行動を顧みて後悔するリオセスリであったが、身体の方はみるみるうちに現状を物語り始めた。はっ、はっ、と断続的に続く隠しきれない呼吸音が小さく響く。異様な発汗は隠しきれず少しの額に滲ませる姿を見せる。目を少し細め、焦点が鮮明には合致しない。それを、拳を強く握りしめることによって相殺しようと躍起になっているようだ。尋常ではない精神力の持ち主であるリオセスリだからこそ、まだギリギリ平常を保っていられるのであろうが、並の人間であったらもしかしたら既に倒れこんでいるかもしれない。
「すまない、ヌヴィレットさん。看護師長を、……呼んで来てくれないだろうか?」
「確かに、チョコレートを作ったのはシグウィンだが、彼女も確実な中和剤は持っていないだろう。元々、メリュジーヌや私が飲食することを想定しているがゆえ、そういう類ではないのだ」
「なら、どうすれば……」
「中和なら、私が干渉すれば可能だ」
「どうやって? ……あんたが、薬などを持っているようには思えないんだが……」
いつも余裕綽々でこちらに向き直っているリオセスリだが、今回は明らかに急いで確かめる声を出した。重たいであろう頭が動かせず、視線だけで軽くヌヴィレットを見探った。小脇に、チョコレートを抱えている以外は至って平凡な姿である。
「最初に伝えたが、そのチョコレートは私にとっては有益なものだ。だから、体内に取り入れれば。いや、私の唾液でも十分に中和としての効力はあるだろう」
「唾液……?」
「ああ。だが、いくら私の唾液でも一旦外の空気に触れれば、水質は変化してしまう。だから」
ソファに完全に身体を預ける形となってしまっているリオセスリの横に、ヌヴィレットは腰かけた。元々大人三人が余裕で座る事の出来る大型のソファである。本来ならば横に座った程度では何とも思わない距離である筈だが、ヌヴィレットは意図を持ってそれを詰めた。そのまま顔を横に向けて、リオセスリに更に近づく。
「……ちょっと待ってくれ、ヌヴィレットさん。あんた……何をしようとしている?」
「私の唾液を、君に与えようとしているのだが」
迫りくるヌヴィレットを、明らかに右手で抑える仕草をリオセスリは入れた。そうしてうっすら感じ取ったであろう真意を改めて確認するのだ。空気に触れずに他の体液を摂取させるのはなかなかに難しい。多分、この方法が一番効率的だと判断したから早速取り掛かったのだが、明らかな拒否を受ける。身体は辛い姿を隠し照れていないのに、そこだけは頑なであった。
「そいつは、非常にありがたい申し出だが……出来れば断りたい。他に、何か手段はないのか?」
「ないと思われる。それとも、何か? 君はメリュジーヌの唾液の方が良いとでも言うのだろうか」
「そうは言っちゃいない」
「元々、私の体質が特殊ゆえに起きてしまった事だ。だから、私が解決するべき事項なのだ。シグウィンに罪はない。善意の塊である、彼女の悲しむ顔は見たくない。リオセスリ殿、どうか穏便に済ませさせて欲しい」
リオセスリの容体は目に見えて悪くなっていることがわかった。確かに、シグウィンを呼んで来れば多少なりとも新たな解決方法が見いだせるかもしれない。しかしそれでは優しい彼女を大なり小なり傷つける形となってしまう。シグウィンはいつも水や水分の多いものばかりを口にするヌヴィレットを気遣って、節々に特製の手料理などをプレゼントしてくれるのだ。それも、メリュジーヌだからこそヌヴィレットの体質に合わせた素晴らしい物を。そういった気遣いに水を差したくはなかった。だから、出来ればこのような事が起きてしまった事を彼女に悟られたくなかった。そんなヌヴィレットのエゴをリオセスリに押し付けてしまうのは申し訳ないとわかりつつも、懇願するように必死な様子を示した。
言語道断かもしれないが、非常時なので受け入れて欲しかった。
「言いたいことはわかったが……あんたの唾液を貰うってことは、かなりディープなキスをするってことだ。それは問題ないのか?」
「多分、大丈夫だろう」
「多分とは?」
「私には、誰かと口づけをした経験がない。だから、君に任せてしまう事になってしまうから。多分だ」
「……ますます、やりづらくなったんだが」
明け透けとなく真実を語るヌヴィレットに、わかりやすく困った顔をリオセスリは見せた。緊急時だからこそ経験はない事をきちんと説明しておかないと、何か問題が出てくるかもしれないという配慮であったが、リオセスリはかなり微妙な反応をした。
「体中にチョコレートの効力が回りきる前に、早急に推し進めて欲しい」
「あー、わかった。後で……文句を言わないでくれよ」
先ほど押しのけられてしまったので、ソファに直立姿勢で座っていたヌヴィレットに対して、腕が伸びて来た。まるでうだつが上がらないほどにゆっくりとした動作ではあったが、首の後ろにあるまとまった髪を丸ごと大きな手で覆われて、引き寄せられる。すっと頬から顎にかけてのラインを指先で撫でられた。普段から晒しているものの誰かに触れられるような箇所ではないので、未知だ。そのまま唇の端の薄い窪みに指先が当てられる。平素のヌヴィレットは大口を開けて笑うような習慣はないため、普段から一文字に閉ざされている。ゆっくりと下唇の下をなぞられ何かを確認されている。
「リオセスリ殿、早く」
催促をかけると仕方ないと割り切ったのか、二人の唇が重なる。温かいというのが第一印象。どちらかというと清潔観念が高いヌヴィレットであったが、そこに問題はなかった。軽く唇を押し付けているだけと認識すれば、そうなのだが。やがて口をとがらせて小鳥がついばむように軽いタッチを繰り返えられる。自分の間近で触れ合って動かれるのは初めてなので、不思議な感覚だった。
どうしたものかと戸惑っていると、薄く開いたリオセスリの舌が伸びてチロリと軽く唇を舐められたので、驚いてぴくりと反応する。
「嫌だったか?」
「……いや、そうではないが。私も口を開くべきなのだろうな、と思い」
「そうだな。少し開けてくれると助かる」
「了解した」
まずは軽いキスから始まったものだが、舌先でヌヴィレットの唇のラインを舐め上げられたので、うっすら唇を開いた。舌がその境をなぞって動く。侵入の確認。これから入るという許可を得ているかのように。無理にこじ開けられたわけではなかったが、リオセスリの舌の厚さに呼応して少しずつ唇が開かれていくのがわかる。
そうして彼は少しずつ舌を入れる意思を見せ、にゅぐっとこちらの咥内に舌先が割入ってきた。
「ん……」
これが粘膜同士の接触かと、最初こそはどこかで読んだ書物の確認をするくらいの認識ではあった。だが、思った以上にリオセスリの舌の動きは縦横無尽であった。入れればそれで終わりかと思いや、歯茎やそれこそこちらの舌の裏側も丹念になぞられる。これは、咥内すべてを舐められるのでは?と察した瞬間に、明らかな意図を持ってして舌を絡み取られた。舌を包み込みキスされる。臆していたヌヴィレットの舌は、誘導されるように丁寧に吸い上げて引っ張られて少しずつ前へ出される。
「っ、……ぅ……ん」
少し苦しいと声が漏れると、互いの唇自体は離れたが、それでも唇をつけずに舌先だけで触れ合う。交互に舌を入れ合われて、翻弄される。舌を吸ったり咥内を舐め上げたりするとき、敏感な咥内は少しの刺激でも反応してしまうからして、あまりに絶妙な力加減だった。
そうして、やさしくゆっくりねっとりするようなキスをするために、再び唇が合わさる。お互いの深い場所で舌と舌を絡めさせ咥内をくまなく舐められる。息継ぎが上手く出来ないヌヴィレットはその合間に少しの声を漏らす。だが、その声の伝導は脳に直接響きリオセスリに直撃している事に気が付くことは出来なかった。口の中に舌を入れて舌以外の部分にも自分の舌を当てるので、キスと言う名の愛撫であることをヌヴィレットは知らない。目的は必要な唾液を出すためと、わかっている筈なのに酸素不足もあってか冷静に頭は働かなかった。
「……大丈夫かい?」
「ふっ……ん……、っ……ぁ」
息継ぎの為か、時々リオセスリは唇に隙間を与えてくれる。それすらも惜しいと思うほど、その舌の感触に慣れ始めた合間、ヌヴィレットの咥内が唾液で満たされる。じゅわっと分泌されたことをヌヴィレット自身が認識するより早く、リオセスリは唾液が口にあふれてくる為に意図的にキスによって唾液がうつるよう姿勢を変えた。苦しくならない体勢を探りながらも、ぐいっと後頭部を引き寄せられた。
―――ゆっくりと、リオセスリの口の中にヌヴィレットの唾液が送り込まれる。その唾液の量は本当に少しずつであった。高めの位置から激しいキスを繰り返すことで、自然と唾液が流れていくのだ。まるで流し込むように口から口へと唾液を垂らす。口移しの感覚で唾液を送る事になる。決して急激な動作ではないのに、ヌヴィレットの水分を取りつくされたかのような錯覚を受けるほどだった。
じゅっと、小さな音が二人の間に響いた後、抵抗なくスムーズに吸い込んだリオセスリが、こくんっと吸うように飲んだ喉仏の動作がヌヴィレットにまで響いた。それを、自分のことを受け入られた証拠として認識してしまう……
「……ありがとさん。大分、身体の調子が元に戻った。すごいな、これは」
うまく飲み込めたようで、いつのまにかいつもの様子に戻ったリオセスリがそこにはいた。近すぎる咥内をようやく離れた、濡れた唇を舐められて最後に整えられる。
慣れずまだ息の整わないヌヴィレットはその様子をとろけたまま、みやることしかできなかった。
「はっ……、は、……」
「ヌヴィレットさん、どうした? 今度は、あんたの調子が悪くなっちまったのか」
「のど……、喉が……、かわいた」
「あー俺が貰っちまったからか。悪かった、直ぐに水を持ってくる」
明らかな飢えがあった。熱く発汗をして放出した水分もあったが、何より喉の渇きを訴えて来ていた。その欲を抑える事など、今のヌヴィレットには不可能であった。
力なくソファにへたり込むヌヴィレットを助ける為に、リオセスリは立ち上がろうとしたのだが。
「……いや、水ではなくて。今は、君の唾液が欲しい」
「は?」
「君の唾液は、なんだか甘い味がした。だから、欲しい……」
「いや、なんだそれ」
「わからない……だから。飲ませて欲しい」
「俺の責任か、これは……」
高揚は頂点に達し、ヌヴィレットは欲するものを得る為に、リオセスリの唇に自らの唇を重ねた。直ぐに舌を伸ばせば、やはり甘いと再認識する。リオセスリが舌を動かせばもっともっとそれを堪能出来る事を先ほど学習した。早くと強請るように抱き付き、ただそれを求めた。
それは、水分を取り戻そうとする本能か、何かか? 頭で理解できるような類ではなかった。飲んで欲しい。もっと、欲して欲しいと求め求められる。
唾液を分け与える繰り返し。ただ二人は甘い酩酊に身を委ねる事しか出来なかった。
「はっ……ヌヴィ、レットさん……いつ満足するんだ?……あんたは」
「んぁ、は……ふぁ…、………わかった。……今日は、これで……終わりに、しよう……」
「今日?」
度重なる甘いキスに完全にリオセスリに身を預けたヌヴィレットを起こし、息が整うのを少し待ちながら疑問の声を出された。
「……あの、チョコレートの効用だが……恐らく、一週間程度は続く……と思われる。今日は、とりあえずこれで、大丈夫だろうが」
「―――待ってくれ、まさかこれから。一週間毎日あんたの唾液を摂取する必要があるのか?」
「そうだ」
曇りなき瞳で答えたヌヴィレットの頷きを見て、今度はリオセスリががくりと肩を下す瞬間であった。